ハリス氏とウォーレン氏が躍進、バイデン氏は支持減らす CNN世論調査
ワシントン(CNN) 2020年に行われる米大統領選への出馬を目指す野党・民主党の候補者のなかで、カマラ・ハリス上院議員とエリザベス・ウォーレン上院議員の2人が支持を伸ばしたことがわかった。一方、優勢とみられていたジョー・バイデン前副大統領は支持を減らした。CNNが調査会社SSRSに委託した調査で明らかになった。
今回の調査結果は、民主党の指名争いが非常に接戦であることを示唆しているといえそうだ。
世論調査は2日間にわたって行われたテレビ討論会後に行われた。調査によれば、民主党支持もしくは民主党寄りの無党派層の22%がバイデン氏を民主党候補として支持した。ハリス氏を選んだ人の割合は17%、ウォーレン氏を選んだ人の割合は15%、バーニー・サンダース上院議員を選んだ人の割合は14%だった。他に支持率5%に達した候補者はいなかった。
バイデン氏の支持率は5月調査時から10パーセントポイント減少した。ハリス氏は9パーセントポイント、ウォーレン氏は8パーセントポイント支持を増やした。3人以外に支持率が大きく変化した候補者はいなかった。
ハリス氏は2日目の討論会でのパフォーマンスが評価された。討論会を視聴したり、討論会のニュースを追ったりした人のうち41%がハリス氏が討論会で最も良かったと答えた。
討論会では、ハリス氏とバイデン氏が対決。ハリス氏はバイデン氏に対して、1970年代に人種差別撤廃に向けて行われたバス通学に反対の姿勢を示したことや、上院議員時代に分離主義政策を主張する議員と協力したと発言したことについて直接尋ねた。こうした討論がハリス氏に追い風となったようだ。
世論調査は6月28日から30日にかけて無作為に抽出した全米の成人1613人を対象に固定電話もしくは携帯電話でインタビューした。誤差の範囲はプラスマイナス3パーセントポイント。