実業家エプスタイン氏、未成年者の売春あっせん容疑で起訴 米
(CNN) 米フロリダ州の実業家ジェフリー・エプスタイン氏が6日、未成年者の売春をあっせんしていた容疑で逮捕され、改めて起訴された。捜査当局の情報筋が同日、CNNに語った。
2002~05年にニューヨークとフロリダ州パームビーチで起きたとされる性的人身売買をめぐり、ニューヨーク・マンハッタンの連邦地検が起訴した。被告は8日、マンハッタン連邦地裁に出廷する。
エプスタイン被告は同様の罪でマイアミの連邦地検に起訴されたが、司法取引が成立して不起訴となっていた。
マイアミの地方紙が昨年11月に報じたところによると、この取引はアコスタ労働長官がフロリダ州の連邦検事を務めていた時代に担当した。連邦当局の捜査で36人に上る未成年者の性的被害が判明していたにもかかわらず、エプスタイン被告は08年に州法上の罪2件だけを認めて連邦レベルの裁判を回避し、禁錮1年1カ月という異例の軽い刑を言い渡された。
同被告はこの時さらに連邦捜査局(FBI)の性犯罪者リストに登録され、FBIが特定した被害者らに補償金を支払った。これによりFBIの捜査は事実上打ち切られ、共犯の可能性があった人物らにも免責が適用されていたという。
アコスタ氏は2月、CNNとのインタビューで、この件の扱いに違法性はなかったと主張。司法省の調べに応じると表明していた。
エプスタイン被告はその後、被害者らが公開の法廷で証言する可能性もあった別の訴訟でも和解に達していた。