米連邦議員への脅迫が増加、議会警察
ワシントン(CNN) 米ワシントンの連邦議会警察は18日までに、議員を脅迫するなどの行為が増え続けており、今年は昨年の記録を上回る勢いにあると報告した。
同警察のスティーブン・サンド本部長が下院議事運営委員会の公聴会で証言した。これによると、2018会計年度(17年10月~18年9月)には約4894件が発生。今年これまでは2502件に達し、昨年の件数を超えるペースにある。
同本部長は連邦議会は内外の襲撃犯が目を付ける標的になっているとも指摘。議会警察の監督組織は戦略の調整や議会に対する脅威に対処するための事前対策の検討を続けていると強調した。
この問題に関連しては下院の国土安全保障委員会のベニー・トンプソン委員長が最近、議会警察の監督組織の責任者に書簡を送り、議員の安全確保に関する現状分析の見直しなどを促す緊急の公聴会開催を要請していた。
同委員長は書簡の中で、トランプ米大統領による野党・民主党の白人ではない女性下院議員4人に向けた人種差別的なツイッター上の書き込みにも言及。「大統領の言葉が議員へのより多くの攻撃を植え付けている可能性がある」とも指摘した。