パイロットが誤って誘導路で離陸試み、管制官の指示で中止 米フロリダ州

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オーランド国際空港の航空管制塔=2022年/Phelan M. Ebenhack/AP/File

オーランド国際空港の航空管制塔=2022年/Phelan M. Ebenhack/AP/File

(CNN) 米連邦航空局(FAA)は22日までに、フロリダ州の空港でボーイング737型機のパイロットが誤って誘導路から離陸を試みる出来事があったものの、管制官からの指示で中止したと明らかにした。FAAは調査に着手する方針。

この出来事が発生したのは20日。誘導路は航空機がゲートと滑走路の間を移動するのに使用されるが、離着陸は想定されていない。

FAAの声明によれば、ニューヨーク州オルバニー行きのサウスウエスト航空3278便は、オーランド国際空港の滑走路から離陸する許可を得ていた。だが、滑走路と平行に伸びる誘導路で加速を開始したことから、管制官が離陸許可を取り消したという。

公共無線のライブ配信プラットフォーム、ブロードキャスティファイの音声によれば、管制官は管制塔から「3278ストップ、3278ストップ。サウスウエスト3278、停止せよ」「離陸許可を取り消す。サウスウェスト3278、あなたはH誘導路にいる」と呼びかけた。

これを受け、パイロットは急ブレーキをかけて機体を止め、「こちらサウスウエスト3278、了解。停止した」と応じた。

サウスウエスト航空は声明で、「乗員は誘導路を付近の滑走路と勘違いした」と説明。国家運輸安全委員会(NTSB)やFAAと協力して状況解明に努める方針を示している。

航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、機体の最高速度はこの時、時速約130キロに達していた。誘導路における航空機の移動速度は一般に時速56キロ程度。ボーイング737が離陸するためには、時速約240キロまで加速する必要がある。

米国ではここ数週間、首都ワシントンで起きたアメリカン航空機と陸軍ヘリの衝突事故を含め、ニアミスや着陸失敗、事故などが相次いでいる。

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