ゴキブリ食べてカメの血飲んだ 95日間の漂流生活、救助された漁師が回想
救助された漁師、遭難したときの様子を語る
(CNN) 海上で95日間漂流した末に救助されたペルーの漁師がこのほどCNNの取材に応じ、信仰心と家族にまた会いたいという思いに支えられて生き抜いたと振り返った。ゴキブリや鳥、魚、時にはカメを食べることもあったと話している。
救助されたのはマキシモ・ナパ・カストロさん。生き延びる支えになったのは「まず第一に神への信仰だった」と語る。
生きる気力を失いかけたこともあった。「耐えられなくなってナイフを手にしたことも3回ある」「けれど自分に言い聞かせた。落ち着け、大丈夫だと」
1カ月分の食料や水は船に積んでいた。海に出て30日たって陸へ戻ろうとしたところ、船のモーターが故障。何度も修理を試みたがうまくいかなかった。
わずかに残っていた食料と水は、次の1カ月で底をついた。「1月と2月が過ぎて、ゴキブリや鳥を食べ始めた。船に飛び込んできた魚も食べた」