ゴキブリ食べてカメの血飲んだ 95日間の漂流生活、救助された漁師が回想

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ペルー・ピウラ県に到着し医療処置を受けるマキシモ・ナパ・カストロさん/Peruvian Navy/AFP/handout/Getty Images

ペルー・ピウラ県に到着し医療処置を受けるマキシモ・ナパ・カストロさん/Peruvian Navy/AFP/handout/Getty Images

鳥たちは真夜中に捕らなければならなかった。午前1時か2時ごろ、鳥たちがボートの上で羽を休めて眠ったところで、背後から忍び寄って棒で殴る。「そんなことはしたくなかったけれど、それしかなかった」

一度はカメを捕まえたこともあった。目的は肉ではなく、カメの血だった。ほかに飲むものは何もなかった。

ようやく希望の兆しが見えたのは、それから間もなくのことだった。

ボートの中で眠りかけていたところ、自分の名を呼ぶ大きな叫び声が聞こえた。ヘリコプターの救助隊員の声だった。

「私は(神に)言った。ついにやった!と」

救助隊員は、間もなく別の船が到着することを身振りで伝えてくれた。1時間ほどすると、夜の闇の中に船の明かりが見えてきた。ようやく家に帰れる。

「素晴らしいことだった」

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