ハクトウワシ射殺、当局が情報提供呼び掛け 米ペンシルベニア州
(CNN) 米東部ペンシルベニア州で米国の国鳥であるハクトウワシが殺されているのが見つかり、当局が情報提供を呼び掛けている。ハクトウワシは連邦法などで保護されており、殺害した人物は罰金や禁錮刑などの処罰を受ける可能性がある。
同州の野生保護当局のフェイスブックへの投稿によれば、州の係官が25日夜、オハイオ州との州境に近いエリー郡で、ハクトウワシが撃ち殺されているのを発見した。
ハクトウワシは2007年に米国の絶滅危惧種のリストから外れたものの、依然として3つの連邦法や州法などで保護されている。
ハクトウワシの殺害や販売などは最大数十万ドルの罰金や最大2年の禁錮刑を科される可能性がある。
ペンシルベニア州当局によれば、ハクトウワシは国鳥だが、米国で最も迫害されている動物の一種。以前は家畜を襲ったりするなどとの理由から見つかると撃たれることが多かった。
また、殺虫剤のDDTの影響で20世紀前半には生息数が激減した。米国でDDTが禁止されたのは1972年。
専門家によれば、ハクトウワシは現在でも、銃撃による負傷だけでなく、車や電線、鉛や殺鼠剤などの毒物の影響で、絶滅の危機にさらされている。