妻のコーヒーに薬物混入で禁錮60日、収監は週末だけ 米
(CNN) 米ミシガン州マコーム郡の地方裁判所は4日までに、関係が悪化していた前妻のコーヒーに薬を混入し体調不良を生じさせていたとして前夫に禁錮60日の判決を下した。ただ、収監は週末のみとの条件が付けられた。
また、5年の保護観察処分も命じられた。判決を受け同郡の検事はツイッター上で、裁判所は犠牲者の安全確保より被告の自由と能力の保障をより重視したとみられるとの不満をにじませた。
検察当局の報道発表文によると、前妻は昨年7月、被告が用意したコーヒーを飲んだ後、疲労感や吐き気を感じた他、視界がぼやけるなどの症状を訴えた。裁判所文書によると、前妻は当時、離婚を2カ月前に申請していた。離婚はその後、成立していた。
前妻は体調が崩れた後、コーヒーの中身を疑い、台所にカメラを設置。その後、被告が朝のコーヒーに薬物のジフェンヒドラミンを入れる姿の映像が収まっていた。
ジフェンヒドラミンは通常、季節性のアレルギー性疾患、噛(か)み傷や刺し傷、発疹などの治療薬として使われる。時には鎮静状態をもたらすとの報告もある。
被告がこの薬物を約25ミリグラム保持していたことも判明した。裁判所文書によると、被告は今年6月13日に食物、飲み物、薬や飲料水に薬物を混入していた罪を認めていた。