米軍、巡航ミサイルの発射実験を実施 INF条約では禁止
(CNN) 米軍は18日、ロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約では禁止されていた巡航ミサイルの発射実験を実施した。米国防総省が19日に発表した。
国防総省当局者らは、地上発射型の巡航ミサイルをカリフォルニア州のサンニコラス島から発射したと述べた。実験結果は現在分析中で、今後の中距離ミサイル開発に役立てられるという。
発表によれば、ミサイルは移動式の発射装置から出て500キロ以上飛行し、標的に命中した。
当局者らは、通常弾頭用のミサイルで核搭載型ではないと強調した。
米ロ間のINF全廃条約では射程500~5500キロの地上発射型ミサイルの開発が制限されていた。米国は昨年末、ロシアが配備した新型巡航ミサイルを条約違反だと非難して廃棄を要求。ロシア側が応じなかったため、条約からの離脱を通告した。条約は今月初めに失効した。
米国がこのまま地上発射型巡航ミサイルの開発を進めた場合、次はミサイルがどこへ配備されるかに焦点が移る。