日中の空調は29.4度に設定を、米ガイドライン発表
(CNN) 自宅の空調は華氏78~85度(摂氏25.5~29.4度)の範囲内に設定を――。米政府が推進するエネルギースタープログラムが発表したガイドラインを巡って、インターネットで論議が噴出している。
エネルギースターはエネルギーの効率的な利用を推進するプログラム。一般家庭の空調設定温度について、摂氏換算で起床時は25.5度、日中は29.4度、就寝中は27.7度という基準を打ち出した。
空調を適切な温度に設定すれば、年間およそ180ドル(約1万9000円)の節約になるとしている。
米エネルギー省も、在宅時は25度に設定することを勧告し、「夏の間は快適に感じられる範囲でできるだけ高く設定を」「屋外と屋内の気温の差が小さいほど、冷房代は抑えられる」とした。
一方で、夜間の設定温度が高いと睡眠の妨げになるという意見もある。快適な睡眠を追求する米団体のナショナル・スリープ・ファンデーションによると、最もよく眠れる部屋の温度は18度前後とされる。
2012年の調査によれば、温度が高いと目を覚ましやすくなり、ノンレム睡眠や急速眼球運動は減少する。一方で、室温が低くても睡眠段階には影響しない。ただし寒い室内でよく眠るためには適切な寝具を整える必要がある。
オフィスなどの設定温度については、米労働安全衛生局の基準で華氏68~76度(摂氏約20~24度)、湿度は20~60%が目安とされている。