警官への協力拒否で罰則、150年前の州法が廃棄に 米加州

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容疑者逮捕などで警官の支援要請を拒んだ場合に刑事罰の対象となる約150年前の州法が廃棄されることになった/David McNew/Getty Images North America

容疑者逮捕などで警官の支援要請を拒んだ場合に刑事罰の対象となる約150年前の州法が廃棄されることになった/David McNew/Getty Images North America

(CNN) 米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は4日、住民らが容疑者逮捕などで警官の支援要請を拒んだ場合、刑事罰の対象としていた約150年前の州法を廃棄することを承認した。

この州法は、西部開拓時代の1872年、州内に無法者らが跋扈(ばっこ)した時代に制定されていた。

同法は、18歳以上の健常者が警官による容疑者の逮捕執行、逮捕や収監を逃れていた人物の再拘束、犯罪の遂行や秩序維持の妨害などでの支援要請を拒絶した場合、軽犯罪になると規定していた。西部開拓時代には無法者らを追跡などするための合法的な自警団結成の法的根拠として広範に使われていた。

同法を廃棄する法案は今年1月30日、州議会の上院議員が提案。同議員によると、時代遅れとなっている州法を事務所の研修生に探させた際に同法の存在が明るみに出たという。

一方、カリフォルニア州の保安官らで構成する団体の関係者は、同法の廃棄は法執行機関への協力や支援に消極的となるメッセージになりかねないと批判。最終的には法執行機関を助けるべきではないとの考えの拡散につながると主張した。

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