オバマ前大統領、支持表明は「まだ」 党内融和を優先
(CNN) 米大統領選に向けた民主党の指名争いが続くなか、オバマ前大統領は現時点では、誰に対しても支持表明を行わない意向であることがわかった。情報筋が明らかにした。サウスカロライナ州予備選で、バイデン前副大統領が勝利したことを受けて、オバマ氏はバイデン氏に祝意を伝えたが、指名争いでは一歩引き、支持表明を行わないことを明確にしたという。
オバマ氏に近い人物によれば、オバマ氏の見方に変化はなく、スーパーチューズデーが近づくなかでもバイデン氏を含む誰に対しても急いで支持表明を行う考えはないという。
情報筋は、オバマ氏が支持表明をしても現在の政治的な風向きに変化を起こせるかどうかわからないと指摘。オバマ氏がバイデン氏を支持すれば、反発を招く可能性が非常に高いとみているという。
ただより重要なのは、オバマ氏が依然として、党を団結させることこそ自身の最も重要な役割だと考えている点だ。
オバマ氏は、最終的には党の団結を促す立ち位置にいると感じているという。情報筋は、同氏が現時点で自分の強みを見せてしまうと、本選という最も必要とされるときに、団結を促す能力が発揮できなくなるだろうと指摘した。