ドローンで刑務所にマリフアナなど「配達」、男2人を摘発 米
(CNN) 米司法省は、米ニュージャージー州でドローンを使ってマリフアナや携帯電話などの禁制品をひそかに連邦刑務所に持ち込んだとして、男2人を訴追したと発表した。
ニュージャージー州地区連邦検察によると、この事件では38歳の男が逮捕され、35歳の男は逃走を続けている。2人はマリフアナやステロイド、携帯電話、SIMカード、注射器などを同州フォートディックスの刑務所に送り届けた疑いがもたれている。
フォートディックス刑務所は警備がそれほど厳重ではない刑務所で、3000人以上が服役している。
連邦検察の発表によると、同刑務所の上空を飛ぶドローンが目撃されたことを受けて12日、近くにいた男2人を警察が逮捕しようとした。2人は逃走し、うち1人だけが逮捕された。
刑務所では、ドローンが物資を投下した現場の近くにいた受刑者が、携帯電話30台あまりとSIMカード50枚などを持っているのが見つかった。
逮捕された38歳の男は保釈金10万ドルを払って保釈された。もう1人は今も逃走中。逃走中の男は携帯電話で連絡を取り合いながら禁制品を投下したとされ、刑務所の監視カメラには、この男と思われる人物がドローンを飛ばす姿が映っていた。
同刑務所では2019年4月にもドローンを使って禁制品が届けられたことがあり、両容疑者は同じ日に、刑務所近くで警察に車を止められていた。
当局は、2018年7月以来、少なくとも7回にわたって同刑務所にドローンで物資が届けられた証拠を入手したとしている。今回摘発された容疑者2人の指紋やDNAも見つかっていた。
2人は刑務所に禁制品を密かに持ち込んだ容疑や、共謀容疑などがかけられている。