新型コロナ症状自覚の男性、病院で妻の出産に立ち会い 米NY州
(CNN) 米ニューヨーク州ロチェスターの病院で、新型コロナウイルスの症状のある男性が妻の出産に立ち会い、妻にも症状が現れる出来事があった。病院の広報の1人によると、男性は来院前に感染の可能性を把握していたという。
この出来事が起きたのは同州のストロングメモリアル病院。病院側は男性がウイルスに曝露(ばくろ)していた可能性を後から知った。
ロチェスター大学医療センターの広報はCNNの取材に、両親と赤ちゃんは既に退院しており、自己隔離を求められていると説明。妻のもとを訪れる前の時点で男性が感染の可能性を把握していたどうかは明らかにしなかった。
ただ、別の広報が地元紙に語ったところによれば、男性は感染の可能性を把握しており、病院スタッフには来院前に健康と申告していたという。
この広報は地元紙に対し、「母親は出産直後に症状が出始めた」と言及。この時になって初めて夫は感染の可能性を認め、症状があることを明かしたとしている。
いずれの広報も両親と赤ちゃんについて、検査で陽性が判明したかどうかは明らかにしていない。
女性の出産にかかわった産科のスタッフで陽性反応が出た人はいないという。症状が出たスタッフの1人は自己隔離に入った後、検査で陰性が判明した。
病院内でのウイルス拡散の抑制は各地で死活問題になっているが、ニューヨーク州の状況は特に深刻だ。CNNの集計によると、同州の感染者は8万人超と米国の症例の大部分を占める。