全米でイースター礼拝、屋外映画館やネット中継を活用
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でイースター(復活祭)を迎えた12日、全米のキリスト教会が屋外映画館のドライブインシアターやインターネット中継などを使って礼拝を行った。
サウスカロライナ州のクロスコミュニティー教会はドライブインシアターで礼拝を行い、テイラー・バージェス牧師がトレーラーの荷台に立って説教した。信者らは駐車場に集まって、それぞれの車の中で、ラジオから流れる牧師の声に耳を傾けた。
「皆さんにお会いして抱きしめ、握手を交わすことができればと思います。しかし今、隣人を愛するとは、隣人と距離を置くことです」と同教会は述べ、「どうか車内にとどまってください」と呼びかけた。
車に乗った人々に語り掛ける聖職者=フロリダ州/Stephen M. Dowell/Orlando Sentinel via AP
同じような光景は全米で展開された。ニューハンプシャー州のファーストバプティスト教会では、アーロン・グードロ牧師が教会の屋上に立って音楽を流し、信者は車で教会前に集まった。
インターネットを通じて礼拝を中継する教会も多かった。全米で最も多くの感染者が出ているニューヨーク州では、ほぼ無人の聖パトリック大聖堂から、ティモシー・ドーラン枢機卿がネットを通じて信者に語りかけた。
米テキサス州の教会では、礼拝の模様をライブ配信した/David J. Phillip/AP
トランプ大統領はテキサス州ダラスの教会で行われたイースター礼拝の模様を生中継した。自身はホワイトハウスにとどまり、ライブ中継は友人が行った。
米国ではほとんどの州が自宅待機命令を出しているが、一部は宗教サービスを例外としている。
ケンタッキー州は、命令に違反して集会に出席した場合は車のナンバープレートを記録して、衛生当局がその人物に14日間の隔離を命じると警告。州知事は10日の時点で州内の7教会がまだ対面式の礼拝を検討していると述べ、そうした礼拝は思いとどまるよう促していた。