ホワイトハウス、新型コロナ対策チームを今月中に縮小へ
(CNN) 米ホワイトハウスは今月末をめどに、新型コロナウイルス対策チームの段階的な縮小に取り掛かるとの見通しが明らかになった。政権高官が5日、CNNに語った。
対策チームはペンス副大統領をトップに、ファウチ国立アレルギー感染症研究所長、バークス対策調整官ら専門家で構成され、ほぼ連日会合を開いてきた。
同高官によると、チームは今月25日のメモリアルデー(戦没者追悼記念日)前後に縮小されるが、専門家らはその後も数カ月にわたり、トランプ大統領への日々の助言やメディア対応を継続する見通しだという。
CNNは先週、ある情報筋の話として、今後はトランプ氏やペンス氏にほかの予定が入るにつれ、対策チームによる会合の頻度は落ちていくだろうと伝えていた。
その背景には、ホワイトハウスが経済活動の再開へ焦点を移し始めたという状況がある。
チーム縮小の見通しを報じた米紙ニューヨーク・タイムズによると、当局者らは対策チームの解散が正式に発表されたり、後継の組織が設置されたりする予定はないとの見方を示している。
ペンス氏は5日、一部メディアとの会見で、ホワイトハウスが対策チーム解散を含めた「移行計画」の検討に入ったことを認め、移行開始の時期としてメモリアルデー前後や来月初めを考えていると述べた。