若者約2万人、路上試験なしで運転免許取得 米ジョージア州
(CNN) 米南部ジョージア州で、約2万人の10代に対して路上での試験なしで運転免許が交付されていることがわかった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、路上試験の申請が数千件分、保留となっていることを受けた措置。
ジョージア州タッカーのウィラ・ピービーさん(17)は、縦列駐車などの運転試験が不安だったが、やる必要がなくなったのでうれしいと語った。
ジョージア州の当局が6日に発表したところによれば、4月に路上試験の免除が発表された後に運転免許が発行された10代の人数は1万9483人にのぼる。
こうした措置を導入しているのはジョージア州だけではない。ウィスコンシン州も同様の措置を16歳と17歳に対して導入する方針を明らかにしている。ウィスコンシン州当局によれば、1万6000件の路上試験の申請が保留となっているが、このうち1万件について路上試験の免除が認められる見通し。
ただし、ジョージア州でもウィスコンシン州でも10代のドライバーに対して規制をかけている。ジョージア州では1年と1日の仮免許証の期間に違反は犯してはならず、少なくとも40時間は監督下で運転を行わなくてはならない。ウィスコンシン州では仮免許証は少なくとも6カ月間違反なしで、両親と少なくとも30時間運転する必要がある。
それでも一部の親からは不安の声も出ている。ジョージア州カミングのローリー・ウォルターズさんはCNNの取材に対し、右のペダルが加速で、左のペダルがブレーキといったことを確認させる人物が同乗しないのは危険ではないかとの見方を示した。