ファウチ所長、米上院公聴会で証言 性急な経済再開に警告
学校の再開時期をめぐる議論では、秋に再開しなければその弊害のほうが大きいと主張する共和党議員に対し、ファウチ氏は子どもが感染した場合に危険性がないとは言い切れないと指摘。休校が続くことも問題だと認めたうえで、「簡単な答えはない」と述べ、状況をみながら慎重に進めるしかないとの立場を示した。
ファウチ氏はまた、秋の新学期までにワクチンや治療薬の普及を期待するのは無理があると述べる一方、今後1~2年のうちにワクチンが開発されるとの予想については「望みが薄いとは決していえない」と語った。
ホワイトハウスは対策チームの高官らが議会証言に時間を取られることは望ましくないとして制限し、遠隔形式の証言も許可しない方針を示してきたが、今回は特例としてファウチ氏らの証言が認められた。