米軍幹部、アフガン駐留部隊の早期縮小を検討か
ワシントン(CNN) 米軍幹部らの間で、アフガニスタン駐留部隊の規模を予定より早く縮小する案が検討されていることが分かった。複数の米国防当局者が明らかにした。
トランプ米大統領はかねてから、2016年大統領選で公約に掲げたアフガン駐留米軍の撤退に強い意欲を示してきた。当局者らによると、トランプ氏が11月の大統領選前の撤退を主張する可能性も考慮して検討が進められている。
トランプ氏が完全撤退を求めているのか、一部残留を認めるのかは不明だが、軍幹部らは数日中に複数の案を提示する可能性がある。
米国は今年2月、アフガンの反政府武装勢力タリバーンとの合意により、タリバーン側がアフガン国内で恒久的な停戦について話し合うなどの条件を満たせば駐留部隊を14カ月以内に完全撤退させると表明。1万2000~3000人の規模を、まず7月までに8600人に削減する方針を示していた。
トランプ氏はこの日程の前倒しを求めているが、国防総省内部では、撤退を急げば残留部隊の安全が脅かされ、アフガンの暴力が再燃するとの懸念が指摘されている。
トランプ氏は26日、11月の米感謝祭までの撤退を目指しているかという質問に、特定の時期を目指してはいないと答えたうえで、「妥当な範囲内でできるだけ早い時期」を望むと述べた。