G7サミットを9月以降に延期、4カ国追加も トランプ米大統領
(CNN) トランプ米大統領は30日、6月に米首都ワシントンでの開催を目指していた主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)を、9月以降に延期する方針を明らかにした。またG7構成国に加えてロシア、オーストラリア、インド、韓国も招待したいとの意向を示した。
トランプ氏は大統領専用機内で記者団に「G7は世界の現状を反映しているとは思えないので延期する。国のグループとして非常に時代遅れだ」と語った。
G7は米国、カナダ、フランス、英国、ドイツ、イタリア、日本の7カ国で構成されている。
ホワイトハウスのファラー戦略広報部長はトランプ氏の意向について、 米国など英語圏の5カ国が機密情報を共有する枠組み「ファイブアイズ」のメンバーなど旧来の同盟諸国や、新型コロナウイルス感染拡大で大きな影響を受けた国々を招き、中国の将来について協議することを望んでいると述べた。
新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)のなか、トランプ氏が今月20日にG7サミットを通常通りの形で開催すると表明したことに対し、一部首脳らは出席に慎重な姿勢を示していた。
カナダのトルドー首相は27日、感染への懸念や渡航制限の現状を理由に、参加出席を確約することはできないとコメント。メルケル独首相の報道官は30日、メルケル氏は現時点でワシントン訪問を約束できないと述べていた。