トランプ氏、ホワイトハウスで独立記念日の演説 分断助長の色濃く
(CNN) トランプ米大統領は米独立記念日の4日、ホワイトハウスの南庭で恒例の祝典を開催し、演説で国内の分断を助長するような発言を繰り返した。
トランプ氏は米国内で黒人差別に抗議するデモ隊を「過激な左翼勢力」などと呼び、過去の英雄たちがナチスドイツやテロ組織を倒したのと同じく、自身もその勢力に打ち勝とうとしていると宣言した。
3日夜にサウスダコタ州のラシュモア山で演説した内容を繰り返し、自分が米国の歴史と伝統を守ると力説した。
ラシュモア山の演説では新型コロナウイルスの感染拡大にほとんど言及しなかったが、この日は新型ウイルスの99%が「完全に無害」だと、根拠を示さずに主張。感染者が増えているのは検査を拡大したためだと述べ、「中国の責任を追及する必要がある」「ワクチンは年末までに供給される」との自説を展開した。
CNN取材班が演説に先立ち、会場から伝えたところによると、参加者の多くはマスクを着けず、互いに距離を置く様子もなかった。