米ハワイ州、隔離措置を再導入 新型コロナの感染拡大で
(CNN) 米ハワイ州のイゲ知事は9日までに、オアフ島中心に新型コロナウイルスの感染の再拡大が進んでいるとして離島間を移動する場合、14日間の自主隔離期間を設ける措置を再び導入すると発表した。今月11日から実施する。
知事は「最もやりたくなかった対策」とし、「社会や経済活動の再開に踏み切った後、住民の気持ちが緩んだ。非常に失望している」と述べた。
自主隔離措置は他の島への感染拡大を阻止するのが狙い。同州では6日、約200人の新規感染者と死者2人が報告されていた。
州政府の公衆衛生担当部局の責任者によると、入院している感染者の人数は州全土で117人で、このうちオアフ島が115人を占める。同島の病院の集中治療室の収容率は53%以上だという。
新規感染者の発生のペースがこのまま続けば8月末までに病院の収容能力は飽和状態に達しかねないとの危機感も示した。オアフ島での感染は全ての地区の地域社会内でみられるともした。
同島ホノルル市のコールドウェル市長は感染者急増を受け、全ての海岸と公園を閉鎖させると発表。感染の急加速は大規模かつ統制されていない人の集まりが原因と主張した。
ただ、海岸での散歩、サーフィン、魚釣りやダイビングなどは認める。ボウリング場、商店街やミニゴルフ場など屋内施設は閉鎖される。また、レストランの調理担当者もマスク着用義務の対象に含めた。
ホノルル市警は新型コロナ予防策を浸透させるための特別班も結成し、苦情への対応や巡回活動の強化を進めることになった。