米国立公園で行方不明の女性、2週間ぶりに発見 家族と再会
(CNN) 米ユタ州にあるザイオン国立公園で今月6日から行方がわからなかった女性が18日、捜索隊に無事発見された。
ホーリー・コーティアーさんは6日にグロット地区のバス停でシャトルバスを降りる姿が目撃されたのを最後に行方がわからなくなっていた。
国立公園局によると、捜索隊が公園を訪れた人から公園内でコーティアーさんを見たとの通報を受け、発見に至った。コーティアーさんは家族と再会し、同公園を後にした。
コーティアーさんの家族は「昼夜を問わず希望を捨てずに捜索に当たってくれたレンジャーや捜索チームに感謝したい。時間とリソース、支援を提供してくれた数え切れないボランティアの人々にも感謝を伝えたい」との声明を出した。
国立公園局によると、グロット地区のバス停からは複数の登山道が伸びている。232平方マイル(約601平方キロ)に及ぶ公園は高台や狭く深い入り組んだ砂岩の渓谷、バージン川と支流がある場所で、谷底からの高低差は最大5000フィート(約1500メートル)あるという。
同局はワシントン郡の保安官事務所や警察犬のチームなどにも謝意を示した。
コーティアーさんの娘、ケイリー・チェンバーズさんは母の捜索に現地入りし、発見の前日にはCNNに対し、毎日連絡があった母から1週間以上連絡が途絶え心配だと述べていた。
チェンバーズさんは「国立公園を訪れるのは母の夢だった」と語り、新型コロナウイルスの影響でベビーシッターの仕事を失った母があまった時間でできることを考え「公園に目を向けた」と説明。母は登山の経験があり、ザイオンの厳しい野外の環境でも1週間以上生き延びられる強さがあるとも述べ、「もし母に何か言えるなら闘い続けてほしいと伝えたい」と語っていた。