トランプ米大統領、フリン元補佐官の恩赦を発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
裁判所を去るマイケル・フリン氏=2018年12月18日、米ワシントンDC
/Chip Somodevilla/Getty Images

裁判所を去るマイケル・フリン氏=2018年12月18日、米ワシントンDC /Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は25日、ツイッターで、政権の初代大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたマイケル・フリン氏に「完全な恩赦」を与えると発表した。フリン氏は連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪を認めたものの、後に有罪答弁を撤回していた。

フリン氏の刑事訴追はトランプ政権に付きまとい、トランプ氏の直面したほぼあらゆる問題に影を投げかけた。フリン氏の虚偽供述が政権発足直後に起こり、内容も政権移行期におけるロシアとの接触に関するものだったからだ。この接触により、トランプ政権は米大統領選に介入したばかりのロシアに関係改善の糸口を与えることになった。

フリン氏の訴追は3年間におよぶ法廷闘争に発展。最近は控訴裁で権力分立をめぐる争いとなり裁判が停滞する一方、司法省は起訴の取り下げを試みていた。これについて司法省は、フリン氏はそもそもFBIの捜査対象になるべきではなく、2017年1月の虚偽供述も重要性はないと主張している。

トランプ氏は今年3月、フリン氏の恩赦を「強く検討」していると述べ、ここ数日は側近に対し、自身の退任前に恩赦を与える意向を示していた。

司法省当局者は25日、恩赦に関する相談は受けておらず、大統領が恩赦の権限を行使する前になって通知があったと説明。司法省としては起訴の取り下げという形で本件が決着する方が望ましかったと述べた。

トランプ氏は民主制度に対する攻撃を続け、支持者を結集させる政治的な象徴としてフリン氏を利用してきた。これに対し批判派からは、政権は元側近や友人を助けるために権力を乱用し、法の支配をゆがめているとの声が出ている。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「トランプ前大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]