米航空乗客数、コロナ禍の時期で最多 感謝祭で
(CNN) 米運輸保安庁(TSA)は29日までに、祝日の感謝祭の前日に当たる25日に米国内の空港の保安検査所を通過した旅行客が今年の3月半ば以降では最多となる107万967人に達したと報告した。
コロナ禍の時期での記録としては最高の水準となっている。米疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルスの感染拡大を阻むため先々週に出した感謝祭の休暇に合わせた旅行回避の警告が十分な効果を挙げなかったことを示す。
昨年の同日は260万2631人を記録し、今年はその40%相当となっている。CDCの警告以降、空港の保安検査所を通過した旅行客は約600万人に達したという。
TSAの報道担当者によると、旅客情報は各航空会社から入手しているがここ数日間の広範な搭乗予約の取り消しに関するデータは含まれていないという。
北米の主要航空会社で組織する業界団体によると、今年9月から10月にかけ米国内の空港を離陸する便で準備されていた座席数は前年同期比で約50%減少。ただ、感謝祭の休暇期間中は需要が高まり下落幅は39%となっている。
休暇が終わった29日には各空港の保安検査所などは25日より混み合うとも予想されている。
米ニュースサイト「アクシオス」と世論調査企業「イプソス」が最近発表した世論調査結果によると、新型コロナの感染拡大を受け感謝祭に向けた計画を変更したとする米国民は61%だった。10人に約1人は一切祝わないとも回答していた。