米感謝祭の移動で感染者の激増懸念、「全50州で同時に自然災害」状態
米国で新型コロナウイルスの流行が始まって以来の死者は26万6000を超す。
公衆衛生の専門家は、自分の家族以外の人との集まりに参加した場合は誰であれ、念のため検査を受けるよう促し、特に若者は症状がないまま感染させる可能性があるとして慎重に行動するよう呼びかけた。
ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策委員会メンバー、デボラ・バークス医師は29日のCBSの番組の中で、特に若者が集まった場合は5~10日後に検査を受ける必要があると強調。「自分は感染していると推定して、マスクなしで祖父母や親類などに近づかないようにしてほしい」と勧告した。
65歳以上の高齢者に対しては、症状があればすぐに検査を受けるよう促している。
病院の多くは定員超過の瀬戸際にあり、新型コロナウイルス以外の患者の診療にも影響が出る事態が懸念される。このため全米の自治体が規制の強化や再導入に踏み切った。
カリフォルニア州ロサンゼルス郡では30日から3週間の自宅待機命令が施行され、別の世帯の人との集まりは公的、私的な集まりを含めて全て禁止される。