金属入ったマスク姿でMRI検査、やけど負う 米FDA
(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は12日までに、金属製の材料が一部使われているマスクを着用してMRI(磁気共鳴断層撮影)の検査を受け、顔面にやけどを負う事例が実際に起きたとして患者や医療従事者に注意を喚起した。
FDAは注意報でこの負傷の報告を最近受けたとした。患者の首部分を検査中に発生し、やけどはマスクの形状に沿った形で起きたという。
サージカルマスク、この種類以外のマスクの一部や人工呼吸器は鼻を覆う部分などに金属製の材料もしくは上塗り用の材料が一部使用されている。これらの材料は銀製や銅製の可能性もある。MRI検査にマスク着用で臨んだ場合、これらの材料が熱して患者にやけどが発生する恐れもあるとした。
FDAはマスクを装着してのMRI検査でのやけど発生は既に知られていたトラブルでもあり、患者はマスクを外すべきと勧告。ただ、新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)する現状を踏まえ、マスクを使いながらの検査を促していた経緯もあった。
FDAは医療従事者に患者がMRI検査を実施する場合、金属製材料を使っていないマスクを使うよう指導することを促している。
MRI検査は強力な磁力や電波が伴うとされる。