変異種に対するワクチンの有効性、米陸軍研究所が検証

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米ウォルター・リード陸軍研究所は、英国で感染が広がっている新型コロナウイルスの変異種に対するワクチンの有効性について検証を行っている/Getty Images

米ウォルター・リード陸軍研究所は、英国で感染が広がっている新型コロナウイルスの変異種に対するワクチンの有効性について検証を行っている/Getty Images

(CNN) 英イングランドで感染が広がっている新型コロナウイルスの変異種に対するワクチンの有効性について、米ウォルター・リード陸軍研究所が検証に乗り出した。ワクチンが効かない懸念があるかどうかを数日中に判断する見通し。

ウォルター・リード陸軍研究所の感染症研究センター長、ネルソン・マイケル氏によると、ウイルスの変異が大きければワクチンが効かない可能性は常にあるが、今回の変異種に対してはワクチンの効果が見込めると同研究の専門家は予想しているという。

「この変異種は脅威ではないと推論できるが、まだ分からない。引き続き精査しなければならない」とマイケル氏は話す。

同研究所は英国の研究者がオンラインに掲載した英国の新しい変異種について、17日から遺伝子配列を調べ始めた。

まずコンピューター解析を行って、どの程度懸念すべきかを判断するとマイケル氏は述べ、「ほかのチームも世界中で同じ解析を行っている」と説明した。

コンピューター解析の結果、懸念があることが分かれば、ワクチンがこの変異種に対して効くかどうかを研究室や動物実験で詳しく調べる必要が生じる。

米食品医薬品局(FDA)はこれまでに、ファイザーとモデルナの2種類のワクチンを承認している。

ウォルター・リードの研究チームは8月の時点で、新型コロナウイルスの他の複数の変異種に対してワクチンが効くことを示す研究を発表していた。

米疾病対策センター(CDC)顧問のウィリアム・シャフナー氏は、ウイルスは常に変異するものだが、通常はワクチンが効かなくなるほどの変異ではないと指摘、「たとえ変異してもウイルスは根本的には変わらない」「例えば私が茶色いコートを灰色のコートに着替えても、ビル・シャフナーのままであることに変わりはない」と説明している。

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