米上院、民主3議員が宣誓 ハリス副大統領とあわせ支配
(CNN) 米国のカマラ・ハリス副大統領は20日午後、正式に3人の新しい民主党上院議員の宣誓を行った。民主党は、2014年の選挙での敗北以来、初めて上院を実質支配する状況となった。
今月上旬にジョージア州で行われた決選投票で、民主党候補のラファエル・ウォーノック氏とジョン・オソフ氏が当選を果たし、上院での勢力図が変わった。この日は、両氏のほか、アレックス・パディラ氏も宣誓を行った。パディラ氏はカリフォルニア州務長官を務めた経験があり、ハリス氏の後任としてカリフォルニア州知事が指名していた。
3人の新人は歴史的な上院議員でもある。ウォーノック氏とオソフ氏はそれぞれジョージア州選出の上院議員としては初めてのアフリカ系(黒人)とユダヤ系。パディラ氏もカリフォルニア州の上院議員としては初のラテン系となる。
オソフ氏はまた33歳と上院議員として最年少であり、ジョー・バイデン大統領が上院議員だった時以来、最も若い民主党議員となる。バイデン氏は1973年に30歳で宣誓した。
3人の民主党議員が宣誓して、上院での議員数は民主党、共和党で50対50となった。
投票が同数となった場合、ハリス氏が決定票を持つことになるため、人事や広範囲にわたる法の制定などでバイデン政権にとって助けとなる。