トランプ氏と事実や科学で対立、辛かったと述懐 ファウチ所長
(CNN) 米国の新型コロナウイルス対策の推進役の1人であるファウチ米国立アレルギー感染症研究所長は21日までに、トランプ政権下での自らの処し方に触れ、事実や科学的な知見に基づく姿勢を保つことはたやすくなかったと振り返った。
米ハーバード・ビジネス・レビュー誌との会見で述べた。「全米向けテレビ放送の前でトランプ大統領と矛盾する発言を示すのは愉快なことではなかった」と指摘。「喜びなどなかった」と述べた。
同所長は、自らが奉仕する政権が誰に率いられてあろうとも真実を告げることを信条にしていたとも述懐。
トランプ政権下での体験に言及し、大統領が語るかもしれない事柄と感情が絡まず事実に基づいた行動を示したとしても直接的な対立の立場にしばしば追い込まれるようなことは特につらかったとし、そういう自らの姿勢を貫くのは容易ではなかったとまとめた。