米テキサス州で続く寒波と停電、物資の不足や一酸化炭素中毒も 全米で37人死亡
テキサス州ではたき木や食料、水など生活必需品の確保に苦労する住民もいる。
同州サンアントニオ在住のクローディア・リーマスさんは、自宅の電力は17日夜に復旧したものの、商店の多くは売り切れ状態だったと語る。18日にCNNの取材に応じたリーマスさんは、「食料品店はほとんどが閉店」「営業している数少ない店は20~30分待ちの行列ができることもあり、入店しても棚は(ほとんどが)空っぽ」と話した。
同州フラッガービル在住のエーレン・ウィリアムソンさんは食料を求め、16日に6~8時間かけて複数の店を探し回った。18日に訪れた店は入店1時間待ちで、ペットボトルの水は全て売り切れだったという。
3人の子どもをもつ母親のシルビア・セルダ・サリナスさんは17日、車でメキシコへ行って家族をホテルに避難させることを考えていると語った。
同州の大手電力会社は18日、電力の復旧作業は進展しているものの、電力網を安定させるため、今後数日は計画停電が必要になるかもしれないと説明している。
テキサス州では一酸化炭素中毒や自動車事故など、寒波に関連した死者が16人に上った。同州ヒューストンの病院では15日午後以来、100人以上の一酸化炭素中毒患者を診察しているという。
オレゴン州では13~15日にかけて、暖を取ろうとしていた大人4人が一酸化炭素中毒で死亡。ケンタッキー州でも一酸化炭素中毒の通報が相次いでいるほか、12日には25歳の人が低体温症のため死亡した。