バイデン米大統領、ロシアの大統領選介入には「代償」
ワシントン(CNN) 米国のバイデン大統領は17日、2020年に行われた米大統領選に対してロシアが介入を試みたことに関連し、ロシアのプーチン大統領は「代償を支払う」ことになると語った。米諜報(ちょうほう)機関は先に、ロシアが大統領選に介入を試み、バイデン氏の信用を落とそうとしていたとの報告書を発表していた。
バイデン氏はABCテレビの番組に出演し、プーチン氏について尋ねられた際、「彼は代償を支払う」と述べた。
バイデン氏が大統領就任後初めてプーチン氏と電話会談を行ったのは今年1月。ホワイトハウスは当時、バイデン氏が会談のなかで、ロシアによる2020年の米大統領選への介入をはじめ、大規模なサイバー攻撃、ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏の毒殺疑惑、アフガニスタン駐留米軍に対してロシアが懸賞金をかけたとの報道など一連の問題について取り上げたと明らかにしていた。
バイデン氏はABCの番組では「代償」の詳細については明らかにしなかった。国務省の当局者3人によれば、バイデン政権は来週にもロシアによる大統領選への介入に関連して制裁措置を発表するという。当局者は制裁の詳細について明らかにしなかったが、対象となる国はロシアや中国、イランなど複数になる見通し。
米国家情報長官室(ODNI)は16日、2020年に行われた米大統領選に関する報告書を発表した。報告書によれば、ロシアは民主党候補だったバイデン氏や民主党を中傷しようとしたほか、トランプ大統領(当時)を支援し、選挙のプロセスに対する公共の信頼を傷つけ、米国の社会政治的な分断を深めようとしていたという。