北朝鮮、米政権非難の声明 「騒ぎを起こす」ことがないよう警告
ワシントン(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(キムヨジョン)氏は15日、米国のバイデン政権に対して「第一歩で騒ぎを起こす」ことがないよう警告する声明を発表した。米政府はこの数時間前、北朝鮮に接触を試みたが反応はなかったと説明していた。
北朝鮮の国営通信によると、声明の中で与正氏は、「この機会を利用して、我が国土に火薬のにおいを放とうと躍起になっている米新政権に警告する」と述べ、「来る4年間の安眠を望むなら、その第一歩で騒ぎを起こすことは慎むがいい」とした。
米国と韓国は現在、規模を縮小して合同軍事演習を実施中。米国のトニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は日本と韓国を訪問している。
北朝鮮についてホワイトハウスのジェン・サキ報道官は15日、記者団に対し、バイデン政権が北朝鮮に接触を試みたと述べ、「外交は常に我々の目標だ。我々の目標はエスカレートのリスクを低減することにある。だがこれまでのところ反応はなかった」と説明。米国は北朝鮮に対して何度か接触を試みていたが、1年以上の間、積極的な対話はなかったとしていた。