米国防長官、アフガンを電撃訪問 駐留米軍撤退の見通しは明言せず

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米国のオースティン国防長官。アフガニスタンを予告なしに訪問し、ガニ大統領らと会談した/Greg Nash/Pool/Getty Images

米国のオースティン国防長官。アフガニスタンを予告なしに訪問し、ガニ大統領らと会談した/Greg Nash/Pool/Getty Images

(CNN) オースティン米国防長官は21日、アフガニスタンを予告なしに初訪問し、ガニ大統領らと会談した。会談後の会見で、近く期限を迎える米軍の完全撤退については具体的な見通しを示さなかった。

同行した代表取材の記者によると、オースティン氏はインドを訪問した後、21日午前に首都カブールに到着した。

記者団への短いコメントで、ガニ氏やウィルソン駐アフガン米大使、アフガン駐留の北大西洋条約機構(NATO)軍と米軍を率いるミラー司令官と「非常に有益な」会談ができたと報告した。

米国のトランプ前政権は昨年、アフガンの反政府勢力タリバーンとの間で、同国に駐留する約2500人の米軍部隊を5月1日までに完全撤退させるとの合意に達していた。バイデン政権はこの期限について、6カ月の延期を検討している。

オースティン氏は20日、インドの首都ニューデリーでの会見で、米軍撤退の判断をめぐってはバイデン氏が綿密に検討を進めていると強調。現時点で駐留期間や部隊の規模についての決断は一切下されていないと述べた。

またカブールでは、タリバーン側が合意の条件を守っているかとの質問に返答を避ける一方、アフガンで激しい暴力が続いていることは明らかだと指摘。暴力の鎮静化が先決との認識を示した。

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