米NY市の男、アジア系住民への暴力で起訴 1カ月に3件
(CNN) 米ニューヨーク市警によると、市内で過去1カ月に3人のアジア系住民を襲ったとして、同市ブルックリン在住の男が起訴された。
法廷文書によると、ジョセフ・ルッソ被告(28)はアジア系の男女3人に対する脅しや嫌がらせから暴行のヘイトクライム(憎悪犯罪)まで、計23件の罪に問われている。
調べによると、同被告は先月5日、アジア系の女性(64)を地面に押し倒して立ち去った。
続いて22日午前、別のアジア系女性(32)の髪を引っ張り、頭と首に苦痛を与えた。犯行時に言葉のやり取りはなく、女性の持ち物も奪われてはいなかったという。
今月5日には、ブルックリンの住宅地にあるスーパの前でアジア系男性(77)を押し倒し、片腕に打撲傷を負わせた。この時も言葉は交わさなかった。負傷した男性は病院での診察を断った。
NYPDによれば、被告は当初、コカインの残りかすや使用するための道具を所持していたとして、薬物容疑で逮捕されていた。
ニューヨーク市内では今年初めから3月末までにアジア系を狙ったヘイトクライムが31件報告された。昨年の同じ時期の報告は0件だった。アジア系への暴力は全米各地で増加傾向にあり、公式のデータだけでは全容が把握できていない可能性が高い。