バイデン氏、9月11日までのアフガン撤退を正式発表 「米最長の戦争終結を」
バイデン氏は数カ月をかけて撤退の判断を検討してきた。アフガン戦争では2300人あまりの米兵が命を落とし、2兆ドル(約220兆円)以上が費やされてきたが、21年の今、もはや外交政策上の喫緊の関心事には当たらないと判断した。
バイデン氏が設定した撤退期限は絶対的なもので、現地情勢の悪化に基づき延長される可能性はない。複数の当局者によると、軍高官や国家安全保障担当の補佐官からは完全撤退に警鐘を鳴らす声も出たものの、20年に及んだ戦争を経て、さらなる時間や資金を費やしても成果が見込めないことはバイデン氏にとって明らかだったという。
バイデン氏は撤退開始の時期について、トランプ前政権と反政府勢力タリバーンの合意に沿い5月1日になると説明。一部の米兵は米外交官を保護するために残る見通しだが、当局者は正確な人数を示していない。