クルーズ議員もマスク着用やめる、CDCの勧告に反し 米上院
(CNN) 米共和党のテッド・クルーズ上院議員が連邦議事堂の建物や上院議場でマスクを着用するのをやめた。
クルーズ氏は議会内でCNNに対し、「もう私はワクチンを接種した。上院で働く誰もが接種している」と語った。
議事堂にいる大勢の議会スタッフや記者はまだワクチンを接種を終えていない。
疾病対策センター(CDC)はワクチンを接種した人でも公共の場ではマスクを着けるようにと勧告している。この点を問うと、「CDCは少人数のグループ、特にワクチンを接種した人といるときはマスク着用の必要はないと言っている」と答えた。
クルーズ氏がそう言って乗り込んだ議事堂の小さなエレベーターでは側近2人がマスクをしていた。
CDCの現在の指針によると、ワクチンが新型コロナの流行に与える影響は現在確認中であり、公共の場所ではマスク着用や対人距離の確保などの予防策をとることが勧められている。
ワクチンを接種しても100%効果があるわけではなく、CDCや国立衛生研究所(NIH)は無症状の感染で知らないうちに別の人にうつす可能性があると警告する。
下院では議員や側近のマスク着用が要求され、議場で着用しない場合は議員に罰金が科される。一方、上院ではそのような規則はない。
上院議員もほぼ全員がマスクを着用している状況だが、1人例外がいる。ランド・ポール議員だ。コロナ禍の大部分の時期で、ポール氏は断固としてマスク着用を拒否する姿勢を貫いてきた。
ポール氏は約1年前に上院議員で初めて新型コロナに感染し、抗体ができていると主張している。