11歳少女の機転で誘拐未遂犯に「目印」 刑事ドラマがヒント 米
(CNN) 米フロリダ州ペンサコーラで登校中に連れ去られそうになった女児が、とっさに容疑者に「目印」を付けて逮捕に貢献した。人気刑事ドラマがヒントになったと話している。
地元保安官によると、11歳のアリッサさんはこの時、手に持っていた半固形の玩具「スライム」を男の両腕になすり付けた。男は逮捕された時、腕中に青いスライムが付いた状態だったという。
アリッサさんは米NBCテレビの人気ドラマシリーズ「ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班」からヒントを得て、相手に目印を付けたという。主役の1人、ベンソン刑事も「勇気があるな、よくやった」とほめてくれるはずだと話す。
保安官によると、アリッサさんが18日朝にスクールバスを待っている時、車に乗った男がやって来た。男は車から降り、ナイフを構えてアリッサさんに近付いた。アリッサさんは逃げようとしたが、つかまってしまったという。
現場の防犯カメラは、2人がもみあった末に地面に倒れる様子をとらえていた。アリッサさんは逃げ出し、男は車に戻って走り去った。
男は13歳未満の子どもに対する誘拐未遂や暴行の罪に問われている。
保安官によると、アリッサさんは2週間ほど前にもバス停で同じ男に迫られ、気味の悪い思いをしたと話している。アリッサさんは母親や学校にこの出来事を伝え、17日までは母親が毎日バス停まで送っていたという。