米最高裁、オバマケア「違憲」の訴え退ける 制度存続へ

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米最高裁がオバマケアの廃止を求めた原告側の訴えを退けた/Samuel Corum/Getty Images

米最高裁がオバマケアの廃止を求めた原告側の訴えを退けた/Samuel Corum/Getty Images

(CNN) 米連邦最高裁は17日、共和党の州知事やトランプ前政権が医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止を求めた訴訟で、原告の訴えを退けた。多くの米国市民が利用するオバマケアの存続が決まった。

判事らは原告に訴訟を起こす法的資格がないと判断した。判決文はスティーブン・ブライヤー判事が執筆し、賛成は7人、反対は2人だった。サミュエル・アリート判事とニール・ゴーサッチ判事が反対した。

バイデン大統領はツイッターで、大勢の市民が同法を頼りにしており、「これまでどおり重大事(BFD)だ」と投稿。2010年にバイデン氏が当時のオバマ大統領に話しかけた際マイクに拾われたスラングに引っかけて判決に言及した。

判事らは原告が違憲だと主張する条項について、連邦議会が保険を購入しない場合の罰金をゼロに引き下げたため、損害が生じないと指摘。「原告は、原告が違憲と訴える特定の条項の執行で、被告の行為に起因する具体的かつ特定された損害を示せなかった」と判断した。

そして、「原告は(最低限の基準を満たす保険への加入を求める)ミニマム・エッセンシャル・カバレッジ条項を違憲と攻撃する根拠を示せなかった」と述べた。

米厚生省は今月、同法を通じて保険に加入した米国人が記録的な3100万人に達したとの報告を公表している。

訴訟を率いたテキサス州のパクストン司法長官は最高裁判決を受け、「政府が市民を誤った方向に導き、政府による保険の大規模な乗っ取りを許し、最高裁の判断を生き延びたとしても、これは連邦主義と小さな政府の原則の破滅につながる」とツイート。闘いを続ける姿勢を示した。

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