高校生30人、アメリカン航空便から降ろされる マスク着用守らず機内で騒ぎ
(CNN) 米アメリカン航空は、米ノースカロライナ州シャーロット発バハマ行きの便に搭乗した高校生30人が機内で騒ぎを起こしたため、同機から降ろしたことを明らかにした。米連邦航空局(FAA)は、この件について調査すると表明した。
アメリカン航空によると、騒ぎはシャーロット発バハマ行きの893便で5日に発生。生徒たちは連邦政府が義務付けるマスクの着用を求められて騒ぎを起こし、乗員の指示に従わなかったため、同機から下ろされたという。
関係者によると、このグループに付き添っていたのは22歳以下の大人1人だけだった。
FAAは声明を発表し、「この件については認識している。航空会社から寄せられた報告については全て調査する」とした。FAAには今年に入り、騒ぎを起こした乗客に関する報告が3200件以上も寄せられている。その4分の3はマスク着用の義務付けに関係していた。
問題を起こしたとされるグループの旅行を手配した業者は7日、素行が悪かったのは47人の生徒のうち1人だけだったと主張した。一方、アメリカン航空は、30人が騒ぎに関与したとしている。
手配業者ブレークアウェイ・ビーチのユージーン・ワイナー氏はCNNの取材に対し、生徒たちが集団で手に負えないというレッテルを貼られたことに失望していると述べ、「ルールに従った生徒たちに対してこのような扱いをすべきではなかった」「同グループは不適切かつ過度に厳しい扱いを受け、遠方からの旅行者やその保護者に不必要なストレスや憤りが生じた」と訴えている。
ワイナー氏によると、シャーロットで893便に搭乗した乗客は、機械系の問題のため約2時間も機内で待たされたという。「この間、空調も換気もなく、非常に耐えがたい状態だったので、生徒たちを含む一部の乗客がマスクを外したかもしれない」としている。