生還した猫、飼い主と再会 米フロリダ集合住宅崩落
(CNN) 米フロリダ州サーフサイドの崩落したコンドミニアムの9階で家族に飼われ、ボランティアが事故現場近くで見つけていた雄猫「ビンクス」がこのほど、飼い主との再会を無事に果たした。
マイアミ・デイド郡の行政担当責任者は記者会見で、悲劇が起きてから16日間の非常に苦しかった日々を踏まえ、ささいな事柄かもしれないが吉報を分かち合えることが出来てうれしいと述べた。
責任者によると、崩落現場周辺で猫たちに餌を提供する住民らがおり、ボランティアの1人がビンクスを動物保護施設へ連れていったという。この施設でコンドミニアムに住んでいた家族が飼い主であることが確認されていた。
責任者は「この小さな奇跡は傷ついている家族の生活にいくばくかの光を与え、惨事に襲われた地域社会の全体に明かりをもたらす」と語った。
ビンクスが見つかった場所については、事故現場近くだったとした。事故現場周辺には多くの猫がおり、動物保護担当局の係員を派遣し、生け捕りのためのわなを仕掛けるなどしている。猫に餌を与えるボランティア活動も支援しているという。