民家に立てこもった男と銃撃戦、SWAT隊員含む4人死亡 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州の民家に銃を持った男が立てこもる事件があり、同州カーン郡保安官事務所の特別機動隊(SWAT)隊員1人を含む4人が、男に撃たれて死亡した。ドニー・ヤンブラッド保安官が26日に発表した。
事件は現地時間の25日午後に発生。同州ワスコ市の民家から銃声や口論が聞こえたとの複数の通報を受けた捜査員が、現場に駆け付けた。現場にいた女性は捜査員に対し、家の中に銃を持った男がいて、2~3人が撃たれたと説明した。
その数分後、容疑者の男(41)が家の中から捜査員を狙って発砲した。捜査当局は午後2時53分、SWATの出動を要請し、中にいる被害者を助けようと家に近づいた。
銃弾は保安官代理2人に命中し、別の2人も破片を浴びて負傷した。撃たれた2人は病院に運ばれたが、1人が死亡した。
SWATは、家の中から銃撃を続ける容疑者とにらみあいを続けた。
にらみ合いの際、SWATはロボットも活用した/KBAK
6時28分、家から出た容疑者がライフル銃と拳銃を持って屋根に上り、SWATと銃撃戦になった。容疑者はこの銃撃戦で撃たれ、応急措置を受けたが、現場で死亡した。
家の中では42歳の女性、24歳の男性、17歳の少年が死亡しているのが見つかった。死亡した男性と少年は、容疑者と42歳の女性の息子だった。
容疑者に対しては6月に、銃の所持を禁止する命令が出されていた。成人女性2人と少女2人はこの家から脱出した。
ヤンブラッド保安官は、ドメスティックバイオレンスだったとの見方を示している。
死亡した保安官代理のフィリップ・キャンパスさん(35)は、2008年にアフガニスタンで従軍した経験をもつ元海兵隊員だった。