昨年の強襲揚陸艦火災、米海軍が要員1人を訴追
ワシントン(CNN) 米海軍の報道官は29日、強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」で昨年発生した火災に関連して海軍要員1人を訴追したと明らかにした。
報道官は声明で、訴追内容は捜査で発見された証拠に基づくものだと説明。「軍司法制度上の適正手続きに従って予備審問の開催を指示するのに十分な」証拠があると述べた。
訴追された要員は当時、ボノム・リシャールの乗組員を務めていたという。海軍はこの要員の氏名を公表していない。
声明によると、第3艦隊のスティーブ・ケーラー司令官は軍法会議にかけることを検討しており、すでに予備審問の開催を命じた。予備審問では、犯罪が行われたとみる相当の理由があるか、本件の処分に関して勧告を出すべきかどうかを含め、統一軍事司法法典に基づきさらなる手続きに向けた勧告を行う。
CNNは以前、海軍要員1人が放火の可能性について聴取されていると報じていた。
ボノム・リシャールの火災は発生から4日後に鎮火された。火災発生当時、同艦は保守整備のため米サンディエゴに停泊していた。
ボノム・リシャールは海兵隊の作戦を支援する目的で設計されたが、火災による損傷を検証したところ、修復には数十億ドルの費用がかかることが分かり、退役し解体される結果となった。