若年層の新型コロナ感染が急増、前週比84%増 米
(CNN) 米国で先週、新型コロナウイルスに感染した若年層が約7万2000人と大幅に増加したことがわかった。
米小児科学会(AAP)が3日に発表した報告書によれば、7月22~29日の新規感染件数は7万1726件と1週間前の約3万9000件から大幅に増加した。6月末時点と比較すると5倍の子どもが感染したことになる。州によって子どもの定義はさまざまだが、だいたい17歳から18歳までが含まれる。
ここ数カ月は報告数が減少していたが、7月は再び増加傾向が始まった。米国では感染力の高いデルタ株が大部分を占めるようになっている。
新型コロナウイルスの流行が始まって以降、検査で陽性となった子どもの数は420万人以上。直近の週ごとのデータによれば、子どもや10代が感染件数の報告に占める割合は19%。
米国では新学期が始まりつつあるが、一部ではマスクの着用や社会的距離の確保を求めないところもある。
ジョージア州の学校では、新学期の開始直後に生徒9人と職員5人が新型コロナウイルス検査で陽性となり生徒100人以上が隔離措置となった。
米国で使われている3種類の新型コロナウイルスワクチンはいずれも12歳未満の子どもには接種できず、専門家は感染が急拡大しているデルタ株の影響で子どもたちが特に危険にさらされていると指摘する。
最も若い年齢では生後6カ月の子どもを対象としたワクチンの試験が行われているが、ワクチンが12歳未満の子どもに使用できるようになるには数カ月はかかりそうだ。