米国から世界へのワクチン提供、第1弾を出荷 ルワンダへ49万回分
(CNN) バイデン米政権が世界各国への提供を表明している新型コロナウイルスワクチンの第1弾が、17日に出荷の運びとなった。米ファイザー製のワクチン48万8370回分を東アフリカのルワンダに届ける。
ホワイトハウス当局者がCNNに語った。ワクチンは国際的な分配の枠組み「COVAX(コバックス)」を通して提供される。
ホワイトハウス報道官が17日朝に投稿したツイートによると、このうち10万回分は、バイデン大統領が6月の主要7カ国首脳会談(G7サミット)で、ワクチン5億回分を購入し低所得国などに寄付すると表明した計画の第1弾。残る30万回分は国内の在庫を充てた。
バイデン氏は、新型コロナとの戦いで米国をワクチンの「武器庫」にすると宣言。政治的な「ひも付け」はせず、世界各国に条件なしで提供する方針を強調してきた。
当局者らによれば、5億回分のうち2億回分は今年中、残る3億回分を来年6月までに供給する予定。全体の75%をCOVAX経由とし、25%は相手国に直接届ける。
バイデン政権はこれに先立ち、米国内の在庫からも8000万回分を他国に寄付している。
ロシアや中国が自国製のワクチンを中南米などに供給し、影響力の拡大を図っている動きに対抗する意図もあるとみられる。