NY市長選、元警官のエリック・アダムズ氏が当選確実 黒人で2人目
(CNN) 米ニューヨークの市長選が2日に投開票され、CNNの予測によると民主党の元警官、エリック・アダムズ氏が当選を確実にした。
アダムズ氏はニューヨーク市警(NYPD)の警官から州議会議員を経て、現在は同市ブルックリン区の区長。黒人で2人目のニューヨーク市長となる。
市長選の民主党候補を選ぶ予備選では、「市民の安全は繁栄の前提条件だ」と訴えて労働者らの支持を得た。
本選では自警団「ガーディアン・エンジェルス」の創設者、共和党のカーティス・スリワ氏と対決したが、同氏の主張にほとんど取り合わず、討論会でも攻撃を受け流していた。
有権者はコロナ禍の下で増え続ける暴力犯罪を懸念する一方、警官による暴力にも不満を募らせている。アダムズ氏は警察出身者として両方の問題に対応できるとの立場を打ち出し、右派が掲げる「法と秩序」か、左派が主張する「警察予算削減」かという二者択一はまやかしの議論だと訴えた。