死刑囚に知事が恩赦、執行数時間前に減刑措置 米オクラホマ州
(CNN) 米オクラホマ州のスティット知事は18日、ジュリアス・ジョーンズ死刑囚に恩赦を与え、死刑判決から終身刑への減刑を行った。死刑執行の予定時刻のわずか数時間前の措置だった。
ジョーンズ死刑囚には1999年の殺人事件で死刑判決が言い渡されたが、本人は犯行を否定していた。行政命令によると、減刑の結果、量刑は仮釈放なしの終身刑となった。
ジョーンズ死刑囚の死刑執行は現地時間の午後4時に予定されていた。本人と弁護士らが恩赦について知らされたのは最後の面会を行っていた午後0時45分のことだった。
弁護士によると、ジョーンズ死刑囚は過去2週間、処刑室の外の待機房で過ごしていた。17日夜には最後の食事をとったが、内容がどのようなものだったのか詳細は明らかにされていない。
減刑の知らせが届いたときには、途方もない安堵(あんど)感が広がったという。
共和党のスティット知事はツイッターで声明を出し、減刑の判断について「心からの熟慮と、本件に関してあらゆる方面から提出された資料を吟味した」結果に従ったと述べた。
州の恩赦及び仮釈放委員会は今月1日、ジョーンズ死刑囚の量刑を仮釈放の可能性のある終身刑に減刑するべきと提言していた。