トランプ氏、ネタニヤフ氏ののしる バイデン氏当選祝福で
(CNN) 米メディア「アクシオス」は10日、トランプ前大統領が昨年の米大統領選でバイデン氏の当選後、イスラエルのネタニヤフ前首相が早々と祝意を伝えた行動を裏切り行為と受け止め、Fワードを用いてののしったと報じた。
この罵倒(ばとう)する言動は、トランプ氏が今年4月にイスラエル人ジャーナリストと行った会見で示したとした。
アクシオスによると、トランプ氏はこの中で「非常に早いあいさつだった。世界の大半の指導者よりも早かった」と主張。「それ以来、彼とは話していない」とし、Fワードを浴びせたという。
トランプ氏は自ら以上にネタニヤフ氏やイスラエルに便宜を図った人間はいないとも強調。「最初にジョー・バイデン(氏)を祝福したのはネタニヤフ(氏)だった。映像を使ってまでして」とし、当選の祝辞を伝えるため一定の時間を置いたブラジル、ロシアやメキシコなどの指導者の配慮と対比させたという。
トランプ氏は在任中、米政策や国際社会の総意に背く形でエルサレムをイスラエルの首都と認知し、1967年の中東戦争でシリアから奪ったゴラン高原をイスラエル領と明言してもいた。
ネタニヤフ前首相がバイデン氏当選をツイッターや映像を通して祝ったのは昨年11月8日。バイデン氏との親密な関係は約40年間続いており、イスラエルの偉大な友人でもあり、共に働くことを楽しみにしているなどと述べていた。
ただ、大統領選後にバイデン氏に直接電話し、祝福したのは2週間後のことだった。
一方でツイッターに寄せた別の投稿で、トランプ氏がイスラエルと自らに示した友情に謝意を示してもいた。