トランプ前大統領の元首席補佐官、議会襲撃事件の調査委への協力中止
(CNN) トランプ前米大統領の首席補佐官を務めたマーク・メドウズ氏が、今年1月6日発生した米議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会への協力を中止したことがわかった。同氏の弁護士が委員会に宛てた手紙をCNNが7日に入手した。
弁護士は手紙で「我々は該当する数千ページの文書の提出に同意した。メドウズ氏は特権の対象外の事項について質疑に応じるため、委員会の召喚状による強制ではなく、自発的に出席する意思を示していた。だが特別委員会による行動が出席を受け入れがたいものにした」と主張した。
弁護士はさらに、質問の想定事項に関する情報を3日に受け取り、特別委員会が大統領特権の範囲を尊重する意思がないと感じたとも述べた。
委員会は7日、メドウズ氏の証言録取を予定通り8日に行うと述べた。これによりメドウズ氏の議会侮辱罪での告訴に向けた道が開ける。
委員会は、大統領記録法に基づき国立公文書館に提出が求められるメドウズ氏の個人電話や電子メールアカウントにあった膨大な公的記録について、本人に聞く必要があると説明している。
メドウズ氏が態度を急変させた一因には、委員会が第三者の通信業者からの情報を目的に召喚状を幅広く発出していたことをメドウズ氏側が週末に知ったことがある。
弁護士は「こうした要因を熟慮した結果、我々は自発的に証言に出席する機会を断る必要がある」と述べた。ただ、書面による質問には回答するとしている。