バイデン氏、竜巻被害のケンタッキー州訪問 当面の復旧費用は全額連邦負担

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ケンタッキー州ドーソンスプリングスで住民と握手を交わすバイデン氏(右)/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP/Getty Images

ケンタッキー州ドーソンスプリングスで住民と握手を交わすバイデン氏(右)/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領は15日、先週末に発生した竜巻や嵐で大きな被害を受けた南部ケンタッキー州を訪れ、発生後30日間の緊急対策費用については連邦政府が全額負担すると表明した。

バイデン氏は同州ドーソンスプリングスで、「破壊の範囲と規模はほとんど想像を絶する。これらの竜巻は通り道にあるものを全てのみ込んだ」と語った。竜巻で壊滅的な被害を受けた一帯はがれきと化していた。

バイデン氏はその後、これまで多くの災害対応に関わってきたが、生存者がいま必要としているのは一息つく時間だと指摘。「被災者が必要としているのは、ただ頭を枕に沈めて目を閉じ、深く息をついて眠りに就くこと、そして子どもたちの安全を確かめることだ」と述べた。全面復旧には今後2~3カ月で多くの尽力が必要になるとの見方も示した。

州緊急事態管理局の報道官の15日の発表によると、ケンタッキー州では71人の死亡が確認された。同局トップは14日、依然として1万8500戸が停電していると明らかにした。

バイデン氏はまずケンタッキー州を対象にした大規模災害宣言を承認し、13日遅くにはテネシー、イリノイ両州についても災害宣言を承認した。また15日にはケンタッキー州の災害宣言を修正し、連邦政府の資金を含む追加の支援を受けられるようにした。

15日午前にケンタッキー州フォートキャンベルに到着した大統領専用機は民主党のベシア知事に迎えられた。訪問にはマヨルカス国土安全保障長官やクリスウェル連邦緊急事態管理局(FEMA)長官らも同行した。

サキ大統領報道官は保守寄りの地域への訪問を準備するのはバイデン氏にとって難しいことかと聞かれ、大統領は被災者を「党派に帰属する人ではなく人間」として見ていると答えた。

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